IELTSの勉強を始めたてで全然スコアの基準が分からない。自分の実力から目標まではどの位の時間が必要なんだろう?
IELTSのスコアや必要な勉強時間について知っておくと、具体的な学習スケジュールが立てやすいし細かい対策もしやすくなるね!
こんな人にオススメ
- 自分のIELTSスコアが高いのか低いのか分からない
- これからIELTSを受ける予定
- IELTSのスコアをもっと伸ばしたい
この記事を読み始める前に
この記事ではIELTSのスコアを伸ばすために必要な勉強時間やTOEICなどのテストと比べてIELTSがどのくらい難しいのかをまとめています。
そしてIELTSで6.0を取るまでに意識しなければいけないポイントと6.5以上を狙っている人への効果的な勉強方法をまとめています。
IELTSで伸び悩んでいる、目標のスコアにどのくらいの時間でどのように対策したらいいか分からない人は必見です。
IELTSのスコアとは?
IELTSのスコアは1~9.0までのスコアで結果が出ます。
スコアは0.5刻みで上がっていきますが、自分のIELTSスコアはどの程度なのかというコトをまず最初に頭に入れておきましょう。
IELTSのスコアを伸ばすにはまず自分の現在の実力を知ることです。
IELTSのスコアは6.0を目安に考える
IELTS公式が発表した2018年度の日本人の平均スコアは以下の通りです。
スピーキング | リーディング | ライティング | リスニング | オーバーオール |
---|---|---|---|---|
5.73 | 5.54 | 5.43 | 5.70 | 5.70 |
オーバーオールというのがIELTS学習者の目標に必要なスコアになります。
5.0~5.5→海外の専門学校に入学する為の準備コースに必須
6.0~6.5→海外永住権や大学・専門学校入学に必須
7.0~9.0→海外の医療系大学に入学するのに必須
例えば大学の交換留学などに参加するには6.0~6.5の取得が目安となっており、永住権などのビザを取得するにもこのスコアが必須になります。
僕はビザ申請にIELTSが必須だったよ!
これらの数字から今のあなたのスコアが4.5や5.0であればもう少し勉強が必要と言えますし、6.0を取れているのであれば希望のスコアに持っていくのにあと一歩というとこですね。
IELTSと他の英語テストのスコア換算
具体的にIELTSのスコアをイメージできるように、他の英語テストとのスコア換算はこのようになります。
IELTS | TOEIC | 英検 |
---|---|---|
9.0 | ||
8.5 | ||
8.0 | ||
7.5 | ||
7.0 | 870-990 | 1級 |
6.5 | 820-869 | 準一級 |
6.0 | 750-819 | 準一級 |
5.5 | 600-749 | 2級 |
5.0 | 550-599 | 2級 |
4.5 | 500-549 | 準2級 |
4.0 | 450-499 | 準2級 |
3.5 | 300-499 | 3級 |
3.0 | 200-299 | 3級 |
この表を見て分かるように、IELTSのテストは他の英語試験に比べて若干難しくなっています。
IELTSは4技能の英語試験になるので、リーディング・リスニングが試験内容のTOEICよりもスコアを伸ばすのが難しい理由ですね。
個人的にTOEICとIELTSを単純に比べる事はできませんし、スコア換算はあくまでも目安だと思っていた方が良いかと思います。
IELTSのスコアを伸ばすのに必要な時間
IELTSのスコアを伸ばすには結構時間かかるんだよね…
TOEICの場合であれば1か月で~点上がりました!というのも可能ですが、4技能を全て対策しながらスコアを底上げするにはやはり時間がかかります。
バンドスコアを0.5上げるのに250~300時間必要
一般的にIELTSのスコアを0.5上げるのに必要な時間は240時間が目安と言われています。
1日2時間半のIELTS対策を3か月間毎日続けることで240時間には達成できますが、正直なところこの時間は優秀な人や、基礎が既にしっかりとできている人に対しての数字かなと思います。
基本的な文法はある程度頭に入っている状態でIELTSのコトを何も知らない人は0.5上げるのに約300時間はかかると見ておきましょう。
英語力が皆無だった僕の場合
僕は今でこそ6.5を取れましたが、IELTS対策を始めた当初は基本的な文法をとりあえず抑えたくらいでスピーキング力は皆無でした。
単語を繋げて意味を伝える事しかできなかったな…
どのくらいIELTSの勉強に時間を費やして、どのようにスコアが伸びていったのかを見ていきましょう。
フィリピン留学
まず初めにIELTS対策としてフィリピン留学に2カ月半行っていました。
入学の際にIELTSの模擬テストを行いますが、その時点では4.5です。
リーディングやリスニング、ライティングは8割分からないという感じでしたが、スピーキングでなんとか4.5に留まったかな…という感じです。
そこからフィリピン留学を終えるまでの勉強時間は大体以下の通り。
1日の勉強時間×平日5日間 | 12時間×5日₌60時間 |
週末2日の勉強時間 | 10時間×2日₌20時間 |
2カ月半の合計勉強時間 | 800時間 |
2カ月半で800時間のIELTS対策を行った後にテストを受けると5.5まで上がっていました。
一般には240時間で0.5刻みで上がっていくと言われていますが、僕の場合は0.5を上げるのにかかった時間は400時間…
フィリピン留学が効果的かどうかというのは話がそれてしまうのでここでは触れませんが、IELTSの事を何も知らず、基本的な英語力が足りない人は0.5を上げるのにも相当な時間がかかることを覚悟しておいてください。
5.5→6.5への推移
結論から言うと、5.5を6.5に持っていくのには2年かかりました。
というのもIELTS5.5でこの時はビジネスビザを申請できてしまったので、それ以上IELTSを受ける必要が無かったためです。
しかしまた別のビジネスビザに切り替える際に6.0が必要だったので週10時間の勉強時間を確保し、それを半年間続けました。
これで6.5はラッキーパンチで取れてしまったのですが、恐らく普段から英語を使っていたので知らないうちに英語力が底上げされていたと思います。
普段から英語を勉強していたり、大学受験などでしっかりと英語を勉強した人は240~300時間程しっかりと勉強すれば確実にスコアは伸びていくとは思います。
しかしIELTSのスコアを伸ばしていくにはただ闇雲に独学で勉強を続けても意味がありません。
ここからはIELTSのスコアを伸ばすために取り入れたい勉強法と基本のポイントを目標スコア別に紹介していきます。
IELTSのスコアを底上げする【~6.0】
6.0までスコアを伸ばすには基本となるポイントをしっかりと抑えることである程度の対策はできます。
- 語彙力
- 言い回し
- 文法力
この3つを抑えておけば低スコアは避けられます。
6.0を取るために語彙力を強化する
まずは語彙力、簡単に言うと単語量です。
IELTSは主に大学進学を前提としたテストなので、出題傾向は学術的な問題が必然的に多くなります。
IELTSでよく目にするトピック
- 環境問題
- 人口増加
- 動物や生物の生態
- 大学でのレポート作成
このようなトピックがよく問題として出されるので、頻出単語もより専門的な単語が多くなります。
専門的な単語を理解するというのもリーディングやリスニングにおいては非常に重要になりますが、ライティングやスピーキングなどのアウトプットする場面では理解した上で使いこなさないといけません。
人間や動物などという一般的な単語を毎回使うのではなく、一つの単語をバリエーション豊かに使いこなしましょう。
例えば…
- People = Inhabitant, Individual
- Animal = Brute, Creature
6.0を狙うのであれば違う単語を使えると◎
言い回し
同じ単語を繰り返さない事は6.0を取るために必須ですが、これは英文を作る上でも重要になってきます。
私は~が好きです。
という趣旨の文章を作りたい時、通常だとI like ~.と考える人が多いと思います。
しかしこの言い回しばかりを使っているとスコアは伸びません。
同じ内容でも言い方を少し変えてスピーキングとライティングに活かそうね!
日本人でも好きと伝える際には
- 愛してる
- 興味がある
- ~は趣味の一つです
このように知らないうちに言い回しを使い分けています。
本番の限られた時間の中で考えなくてもいいように、私は~が好きですという言い回しのバリエーションを自分の中にたくさんストックしておくと◎
例えばスピーキングでdo you like〜?
と聞かれたらI like〜から始めるのではなく
- I’m found of~
- I’m into~
- I’m crazy about~
などの言い回しができるようにしておきましょう。
文法力
正しい文法が使えるというのも抑えておくべきポイントです。
スピーキングでは流暢に話すという事も重要ですが、一番大事なのが正しい英語を使うという事。
私、バス、乗る、さっき。
日本語でこの文を流暢に話されても良く分かりませんが
私はさっきバスに乗りました
というように伝わる日本語でゆっくりと話してもらった方が分かりやすいですよね。
きちんとした文法を使えるというのは6.0のスコアを取るためには必須です。
IELTSのスコアをさらに伸ばすには?
6.0以上のスコアを狙うには、上でまとめた基本的なポイントをしっかりと抑えた上でもう一歩踏み込んだ勉強方法が必要です。
シャドーイング
シャドーイングをする事でリスニング力とスピーキング力を同時に鍛えることができます。
>> シャドーイングの勉強法
僕の経験上、IELTSのリスニングスコアを上げるには映画やドラマは必要ありません。
IELTSの公式問題集やブリティッシュカウンシルが出しているリスニング用の教科書をシャドーイングする事でピンポイントで対策をする事ができます。
このListening for IELTSは音声が若干早くなっているので本番がゆっくりに感じます。
オンライン英会話
IELTSのライティングとスピーキングのスコアを伸ばす場合にはオンライン英会話がオススメです。
僕の知る限りIELTSライティングの添削をしてくれるベストティーチャーがオンライン英会話とIELTS対策には最適と思います。
ライティングは6.0まではなんとか独学で対策することができると思いますが、6.5や7.0以上を目指すのであれば専門的な知識を持った先生に頼るのが一番の近道です。
最後に:IELTSのスコアは効率的に上げる
僕は最初の頃は0.5を上げるのに400時間もかかってしまいましたが、効率的な勉強方法を理解していなかったのとIELTSについてなにも知識が無かったために無駄な時間を費やしてしまいました。
限られた時間の中で効率的に、効果のある勉強をするためにもう一度勉強方法を見直しましょう。