看護師1年目だけどもう辞めたい…。この気持ちから抜け出す方法はあるのかな?それとも転職するべき?
そんな悩みを解決!
この記事の内容
- 看護師1年目で辞めたいと思うのは当たり前
- 看護師辞めたいループから抜け出す方法
- 看護師1年目でも辞めたいなら辞めていい理由
- 看護師1年目で辞めて転職できるのか
学生時代に辛い実習や国家試験を乗り越えて晴れて看護師に!
なったのはいいけど、実際看護師として働き始めたら、
激務だし、プレッシャー半端ないし、先輩怖すぎだし、自分できなさ過ぎてもうやだ…。看護師辞めたい…。
と思ってしまいますよね。
私も看護師1年目の時に「もう無理だ!辞めたい!」と思った事は何度もありました。
この記事では、私の経験から仕事を辞めたいと思っている1年目看護師さんの為に辞めたい気持ちへの対処法や看護師1年目の転職について解説しています。
後悔しない選択をするためのきっかけになれば幸いです。
看護師1年目で辞めたいと思うのは当たり前
看護師1年目は何もかもが初めてで辞めたい気持ちをもつのは普通の事です。
新卒看護師の7.8%が1年目で退職しています。
日本看護協会2019年病院看護実態調査より
学生から社会人になり、採血もしたことなかったのに患者さんから見れば一人前の看護師。
お給料をもらい、社会人としての責任をもって自分の仕事をしなければなりません。
先輩はたくさん経験して知識と技術をつけられるようにと業務を回してくるのでそれに答えて、早く一人前になろうと一生懸命毎日を過ごしていると思います。
でも実際は失敗ばかり。
覚えることもやることもたくさんあって一杯いっぱいなのに、
- 「この前言ったよね?」
- 「そんなのもわかんないの?」
- 「ちゃんと調べた?」
と質問攻め&怒られっぱなし。
看護学校でやっと実習を乗り越えて試験に合格して看護師になったのに、
「え、さらにつらいんですけど。自分できなさすぎ。思ってたのと違う。」
もう逃げたい帰りたい仕事行きたくない…。
という負のスパイラルに陥ります。
この状態で「よーし明日もがんばるぞー!」なんて思える訳ありませんよね。
1年目の看護師が辞めたいループから抜け出すには
そんな看護師辞めたいループから抜け出すには、まず相談できる人に話すことが必要です。
誰かに話すことで自分の悩みがより明確になります。
悩み事を1人で考えこんでしまうと煮詰まって考えが偏ってしまいます。
自分以外の人の考えを聞いてみるというのも辞めたい気持ちから抜け出す第一歩です。
辞めたい原因別の対処法
辞めたい原因は様々ですが、原因によって
- 自分で対処できる可能性があるもの
- 自分では対処できないもの
の2種類に分けられます。
まず自分で対処できる可能性があるものについての対処法を紹介します。
- 業務が多すぎ・求められる能力とのギャップ
- 指導が厳しい・怖い
- 責任が重い
- 人間関係がつらい
- 周りよりできない
- 向いていないと感じる
上記に当てはまるなら、以下の3つを意識することで辞めたいと思う原因に対処できます。
- 自己主張
- 受け入れる
- マイペース
業務が多すぎ・求められる能力とのギャップ
業務が多すぎてキャパオーバーしているならもっと自己主張して大丈夫です。
具体的には、できない時はできない、助けて欲しい時は助けて欲しいと自分から発信することです。
看護師は責任感が強い人が多いので、振られた仕事は全部自分でこなさなきゃいけないと思ってしまうかもしれませんが、先輩看護師はあなたの限界値はわかりません。
教育体制が整っている職場なら師長やリーダーと相談すれば業務量を調節してくれます。
業務が多すぎてさばけないのであれば、まずは調節してもらいましょう。
時間が経つと効率よく業務をこなす方法も分かるようになるから焦る必要はない!
指導が厳しい・怖い
看護師は命に関わる仕事なので責任も重く、指導も厳しくなりがちです。
先輩の中には威圧的な言い方の人もいると思いますが、「自分の為に言ってるんだなーこの人はこんな言い方なんだなー」と受け入れましょう。
怖い先輩の話はこんな人になりたくないなーって思いながら聞いてたよ!
責任が重い
看護師の仕事は命に関わるプレッシャーもありますが、看護師は責任感が必要な仕事です。
逆に看護の仕事に慣れてしまったときの方がミスを起こしたりもします。
責任感を強くもっている方が安全な看護ができるはずです。
プレッシャーに耐えきれないなら職場を変えたり・転職を考えるのもあり!
人間関係がつらい
看護師を辞めたい理由で多いのが人間関係ですよね。
女性が多く、閉鎖的な環境なので意地悪なお局も多くなりがちです。
人を変えるのは難しいですが関わり方を変えることで円滑な人間関係になる場合もあります。
看護師の人間関係についてはモンスターナース攻略法を参考にしてみてください。
周りよりできない
同期に比べて仕事ができないと自分はだめなんだと思ってしまいます。
こんな時はもっとマイペースになりましょう。
周りと比べたくて比べているつもりではないと思いますが、成長の速度は違いますし、良い所は誰にでもあります。
仕事が早いけどおむつの当て方が雑な先輩もいれば、対応が丁寧で患者さんに慕われているけど超絶採血下手な先輩もいました。
それぞれに得意不得意はあるし看護観も違うので、人の成長と比較するのではなく、昨日の自分、1ヵ月前の自分から成長できているのかに目を向けてみましょう。
当たり前の事ができている自分をほめてあげよう!
向いていないと感じる
看護師に向いていないから辞めたいと思っているなら自分自身を受け入れることで解決できるかもしれません。
看護師に向いていない原因って何?では10個の悩みについての解決法を詳しく解説しています。
自分での対処が難しい場合は、以下の状況になります。
- すでにストレスで体調を崩している
- パワハラやいじめを受けている
- 教育してもらえない
- 残業代や手当が出ないブラック病院
どれかが原因で辞めたい気持ちになり、看護師が辛いと思っているなら無理して続ける必要はないです。
今の職場で頑張ってもあなたにメリットはありません。
他の病院への転職や休暇を取ることを考えて行動し始めましょう。
看護師1年目でも辞めていい理由
抜け出すとかの次元じゃなくてなんかもうとりあえず看護師辞めたいんだよね。
本気で看護師辞めたい、もう限界と思ったら1年目でも看護師を辞めてOKです。
理由はシンプルに自分の人生だからです。
看護師だけが職業ではないですし、看護師を辞めても生きていく方法はたくさんあります。
辞めた方が自分らしく生きていけると思うなら、看護師にこだわる必要ないですね。
がんばって、無理して、薬を飲んでまで仕事に行かなきゃいけない状況なら何のために生きているのだろうとまで思ってしまうかもしれません。
心身共に壊れてしまってからでは遅いです。
辞めたいけどやめられない時の解決法
中には、看護師を辞めたいけどやめられないという方もいると思います。
- やりたい事がない
- 親に申し訳ない
- 奨学金があるから
- 強引に引き留められている
やりたい事がない
看護師は辞めたいけど他にやりたい事がないという方はまず自分の適性を知りましょう。
やりたい事がないなら他に自分に合っていそうなこと、できそうなことから探すのが近道です。
ストレス要因や職業適性がわかる無料アプリがあるので自己分析に活用してみるのもいいかもしれません。
簡単な質問に答えるだけで147職種の中からあなたが適性の高い職種を表示してくれます。
自分の強みについてもわかるので、転職の際にも活用できますね。
>>ミイダスで自己分析親に申し訳ない
親に申し訳ないから看護師を辞められないという方もいると思います。
親はあなた自身ではないので辛い気持ちまでわかりませんし、親の為に生きている訳ではないですよね。
申し訳ないと思うなら学費を返済するなり、他の事で成果を出せば理解してくれるはずです。
奨学金があるから
看護学生時代に病院から奨学金を借りていて、現在お礼奉公中でも病院を辞めることは可能です。
ただし、奨学金の返済義務はあります。
規定によって返済方法は変わりますが、違約金の発生や引き留めの理由にはなりません。
第十六条:使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。
労働基準法(賠償予定の禁止)
肩代わりしてくれる病院もあるので規定通りに返済できない場合は転職が現実的になります。
強引に引き留められている
退職の意思を示しているにもかかわらず、無視されたり引き延ばされている場合は会社側が違反をしている可能性があります。
民法627条1項では正社員の場合2週間前までに退職届を出せば退職できることになっていますが、シフト勤務の看護師の場合、就業規則に1カ月前などと記載されている場合もあるので、就業規則を確認してみましょう。
どうしても辞めさせてもらえない場合は低費用で確実に辞められる【退職代行ガーディアン】を利用するのも手です。
看護師1年目で辞めて転職はできる?
看護師1年目でも転職は可能です。
1年目で転職する場合デメリットがあるのも事実ですが、新卒採用や終身雇用にこだわらない医療機関も増えてきているので諦める必要はありません。
1年目ナース転職のデメリット
- 求人の選択肢は少ない
- 1年未満で退職したマイナスイメージ
- 転職に失敗できない
① 求人の選択肢は少ない
医療機関の中には、即戦力となる看護師を求めている求人もあります。
知識や経験の少ない1年目看護師が即戦力になる事は難しく、どうしても応募できる求人が減ってしまいます。
必ずしも希望する転職先に応募できる訳ではないというのが1年目転職のデメリット。
逆に、1年目の転職先を積極的に採用している求人もあるので視野を広げれば問題ありません。
② 1年未満で退職したマイナスイメージ
1年未満で病院を退職すると、応募先の担当者からは「うちに来てもすぐ辞めるのでは?」と思われてしまう可能性もあります。
そもそも、経験年数が浅い看護師にマイナスのイメージをもっている応募先は、教育体制が整っておらず臨床経験の長い看護師を採用することも多いです。
もし書類が通らなかったとしてもそこまで落ち込む必要はないですね。
③ 転職に失敗できない
1年目に限った事ではないですが、短期間での転職回数が増えると辞め癖のある人と判断される可能性があり、次の転職では不利になります。
転職してみたけど思っていた職場と違った…と後悔しないためには、情報収集とあなたにピッタリな転職アドバイザーも見つけることが重要になってきます。
自分に合った転職アドバイザーを見つける方法は看護師転職サイトの選び方【複数登録が前提】の記事で解説しています。
1年目ナース転職のメリット
デメリットについて解説してきましたが、
もちろん1年目で転職するメリットもあります。
- 第二新卒求人が狙える
- 早いうちに新しい職場でスタートできる
① 第二新卒求人が狙える
看護師1年目で転職する場合は第二新卒求人を狙う事ができるのが最大のメリットです。
第二新卒を募集している職場は経験の浅いうちに辞めた人を雇うことが前提なので、短期間での退職=マイナスという考えではありません。
むしろ型にはまっていない伸びしろのある人材として積極的に受け入れています。
教育体制が整っている転職先も多いので、第二新卒歓迎の求人から探していくのがおすすめです。
② 早いうちに新しい職場でスタートできる
1年目の内に転職してしまえば、辛い現在の職場から解放され新しい職場でスタートできます。
転職できずに辞めたい気持ちを引きずって働き続けても、そのうちストレスで体調を崩してしまうかもしれません。
やっぱりあの時転職しておけばよかったと後悔することにもなるので、早いうちに見切りをつけて新しい職場でやり直した方が自分の為でもあります。
看護師を辞めたい1年目におすすめの転職先
第二新卒歓迎の求人の他にも、看護師1年目の方におすすめの転職先があります。
- 慢性期病棟
- 訪問看護
- 美容クリニック
慢性期病棟
慢性期病棟では急性期に比べて急変のリスクが少なく、患者さんの病状の経過も緩やかなので、病棟の雰囲気は比較的落ち着いています。
急性期で働いている看護師さんで、忙しすぎて辞めたいと感じているなら慢性期で看護を学んでみてはいかがでしょうか。
訪問看護
在宅看護のニーズが増えており、最近では新卒・第二新卒を受け入れる訪問看護ステーションも増えてきています。
病棟に比べ複雑なケアは少なく、最初の内は先輩が付き添って指導をしてくれるのでキャリアがなくても転職可能な領域になってきています。
美容クリニック
美容クリニックも大手は即戦力を求められることがありますが、経験年数が浅くても応募できる美容クリニック・美容皮膚科もあります。
給料も高い傾向にあり美容に興味のある若手看護師さんにはやりがいのある仕事といえます。
1年目看護師におすすめの転職サイト
これらの求人を見つけるために活用したいのが、幅広い求人と第二新卒歓迎の求人を保有している看護師転職サイトです。
- 希望条件にマッチした求人を効率よく受け取れる
- 非公開求人を紹介してもらえる
- 病院の内部情報がわかる
- 履歴書添削・面接対策をサポートしてくれる
- アフターフォローで入職後も相談可能
無料サポートが受けられるので、初めての転職でも安心して利用できます。
今まで自分では考え付かなかった選択肢に出会えるかもしれないので、まずは相談してみてもいいかもしれません。
看護師転職サイトを利用して転職を成功させるコツは看護師転職サイトおすすめランキングで詳しく解説しています。
看護師を辞めたい1年目は自分を変えるチャンス
看護師1年目は看護師人生の中でも一番きついので、辞めたいと思うのが普通です。
辞めたい気持ちが続いているなら、原因を明確にすると看護師自体を辞めたいのか職場を辞めたいのかがはっきりしますね。
毎日忙しい中自分の気持ちに目を向けてあげられる時間はなかなかないと思います。
そこを少し踏ん張って一度真剣に自分と向き合ってみると、今後無駄な時間を過ごす事なく納得できる選択をすることができます。
看護師1年目はまだいくらでも自分を変えるチャンスはあるので諦めずにあなたの思うように行動をしてみてください。