英単語を覚える時はちゃんとした方法で勉強していかないと、圧倒的に時間を無駄にするコトを身に染みて感じたよね…
そうだね、ちゃんと効率のいい方法を知っていれば3か月の努力が無駄になる事は無かったよね。
この記事はこんな人にオススメ
- 英単語の覚え方が分からない
- スピーキングで覚えた単語を使う事が出来ない
- 単語を暗記したはずなのにリスニングで聞き取れない
- これから英語を勉強していく
この記事を読み始める前に
英単語を覚える際に間違った方法で勉強を進めていませんか?
単語の暗記は英語学習を進める基礎になり、語彙力が無いと実践で英語を使う事が全くできません。
この記事の筆者PokoとMaruは英語独学→フィリピン留学→ワーホリ→IELTS6.5取得→オーストラリアビジネスビザ取得という感じでこれまで約4年間英語学習を続けてきていますが、ぶっちゃけ失敗しました。
英語学習に対して何も知識が無いまま、ただ闇雲に英単語の暗記をしていた僕たちは単語を自分の知識にすることができず、単語帳を買う→効果が無い→単語帳を買う…の無限ループに陥っていました。
4年間でトライ&エラーを繰り返し、僕たちが気づいた英単語の覚え方を以下の観点でまとめています。
単語を勉強する時のコツ
- 質より量
- スピード
- 復習のタイミング
効率よく効果的に英語学習を進める時に、まず知っておかないといけないのは英単語の勉強方法です。
英単語の暗記は復習が絶対条件
英単語を覚える際に復習に重点を置くのは、人間が何かの情報を脳内にインプットする際に決まっているルーティーンがあるため。
人は学習する際に、無意識のうちに短期記憶・長期記憶を駆使しています。
この2つの記憶を意識した上で英単語の勉強をする事で、効率をグッと上げることができます。
短期記憶とは
数分~数日の間に脳内で維持される記憶のこと。
五感から入ってきた情報の中から自分が必要だと思った情報を数日間脳内にストックしておきます。
しかし記憶しただけで、再度その情報に触れないと脳内から必要ではないという指示のもと消去されてしまいます。
単語帳を全然覚えられないという問題はこの短期記憶だけで終わってしまってるからなんだよ!
さらに短期記憶で一度に覚えられる情報の数は5~9つと言われています。
例えばappleという単語は1つの情報として脳内にインプットされるので、短期記憶の限界と言われている9つの容量を単語のみに使ってしまうと勉強が非効率になります。
例えば…
- apple – りんご
- peach – 桃
- pen – ペン
- coffee – コーヒー
- music – 音楽
単語のみを覚えようとするとこの5つの単語が記憶として脳内にインプットされますが、短期記憶をする際にはさらに効率よく塊で覚える事もできます。
塊で覚えるとは
- an apple which I like
- the town is renowned for peach
- this is a pen is the best sentence to begin with learning English
- a cup of bitter coffee makes me wake up
- no music no life
このように1つの文章(塊)で覚える事によって短期記憶の限界容量の9つを有効に使う事ができます。
この短期記憶を利用し、脳内に情報をインプットしたら長期記憶に繋げるために復習していきます。
長期記憶とは
短期記憶で脳内にストックした情報をより大容量の長期間保存可能な場所に移すことです。
短期記憶から長期記憶として認識された情報は約1か月の間は保存されますが、再度その情報に触れないと必要ではない情報と見なされまた脳内から削除されてしまいます。
繰り返し勉強して覚えたと安心して何もしないとまたすぐに忘れてしまうというコトだね!
脳内にインプットした情報を長期記憶として認識させるにはこの1か月間にさらに情報と触れ合うことが大切だと言われています。
脳内に取り入れる情報は英単語だけではありません。五感で得た情報全ての中から、人間が生きていく為に必要とする情報が優先的に長期記憶へと保存されていきます。
人間が必要とする情報とは
- 卵を常温保存すると腐る→体調を崩して命の危険アリ
- 道路に飛び出す→車に轢かれる可能性アリ
- 過剰なダイエット→体調を崩す可能性アリ
このように人間が生きていく上で理解しておかなければいけない情報はいつまでたっても忘れる事はありません。
しかしこれらに比べ、英単語を覚えるコトは生きていく上でそこまで重要とはみなされない為に脳内に定着しづらくなっています。
長期記憶として脳内に定着させたらほとんど忘れる事は無くなるんだね!
This is a penという文章を僕たちが覚えている理由は、小さい頃から意図しないで何度も繰り返し情報に触れている為です。
英単語を勉強する際には短期記憶として脳内にインプット→1か月の間繰り返し学習する事が重要になります。
英単語暗記の復習のタイミングは?
短期記憶した後にその情報に触れないと数日後には完全に記憶から消去されてしまいますが、復習の適切なタイミングを知ることで長期記憶に持っていく事ができます。
具体的にはいつ復習するのがいいの?
効率のいい復習のタイミングは1日後、3日後、6日後に設定すること!
理由としてエビングハウスの忘却曲線というものがあります。
人が何かを記憶する際に時間と共にどの程度情報を忘れていくかを表しているグラフです。
このグラフから分かるコト
短期記憶した情報は次の日には80%→3日後には60%→1週間後にはほぼゼロになる。
一定期間のうちに再度情報に触れないと1週間で情報は完全に脳内から消去されてしまいますが、決められたタイミングで復習していく事で英単語を脳に定着させやすくできます。
これらの事を踏まえて実際にどのように単語帳を進めていくのかを見ていきましょう。
僕らが実際にやっていた英単語暗記法
僕らが英語学習を始めた当初は英単語の勉強方法を全く理解しないで進めていたので、3か月経っても単語帳を終わらせることができませんでした。
僕達PokoとMaruが英単語の勉強を始めた時の勉強法は以下の通りです。
勉強量 | |
---|---|
1日目 | 英単語1~30個を和訳で完璧に覚える |
2日目 | 英単語31~60個をを和訳で完璧に覚える |
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7日目 | 英単語181~210個を和訳で完璧に覚える |
8日目 | 1日目の単語を復習 |
9日目 | 2日目の単語を復習 |
今振り返ってもこの勉強法は酷い…
エビングハウスの忘却曲線を参考にするとこの勉強法のダメな所が見えてきます。
非効率なポイント
- 和訳だけを覚えているので勉強効果を発揮するのはリーディングのみ
- 1日に触れる単語量が圧倒的に少ない
- 復習をするタイミングが遅い
- 先に進めない
はっきり言ってこの暗記方法は良いことは一切なくデメリットのみです。
フィリピン留学での貴重な3か月間をこの間違った英単語勉強法でほとんど無駄にしました…
ここからトライ&エラーを繰り返し、僕らがたどり着いた単語暗記方法は以下の通りです。
このペースでいけば1週間で240個の単語に最低でも3回出会うことになり、1000語程度の単語帳であれば計算上1カ月で3周することができます。
勉強量 | |
---|---|
1日目 | 英単語1~60を60分で暗記 |
2日目 | 英単語61~120を60分で暗記+1~60を30分で復習 |
3日目 | 英単語121~180を60分で暗記+61~120を30分で復習 |
4日目 | 英単語181~240を60分で暗記+121~180を30分で復習 |
5日目 | 英単語1~120を60分で復習+181~240を30分で復習 |
6日目 | 英単語121~240を60分で復習+分からない単語を30分で復習 |
7日目 | 英単語1~240を90分で復習 |
8日目 | 241~300を60分で暗記+7日目までの分からない単語を30分で復習 |
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- 復習の時は毎回分からなかった単語をチェック
- 時間を無駄にしない為に必ず90分で暗記・復習を終える。
- 初見では完璧に暗記しないで、60%を目安に覚える
僕らの場合はオーストラリアで働きながら英単語暗記をしていたので、どうしても使える時間が限られます。
だらだらと勉強をしない為にも必ずタイマーを90分セットし、その時間内で1日のタスクを終わらせるようにしていました。
時間内でタスクを完璧にする必要はなく、初見の英単語は60%程度理解できるように意識します。繰り返し復習をする事で60%→70%→80%と暗記度は上がっていくので心配しないでOK。
そしてより単語に出会う回数を上げるために、毎朝と夜にそれぞれ90分の合計3時間を単語暗記に充てていました。
1日の勉強回数を上げることで1000語の単語帳を1カ月で6周することができ、冗談抜きで圧倒的に単語は定着します。
英単語に自信が無いのであればいきなり2000語や4000語を覚えようとしないで、英会話に最低限必須の1000語を1カ月間勉強することに集中します。キクタンBasicは基本の英単語が1200語収録されているので初めての英語学習にはまず間違いありません。
人間が情報を記憶する際には何回もその情報に出会うことが一番大事だから、質よりも量をこなしていこうね!
単語暗記の基本
1週間以内に何度も同じ単語に出会うコト
単語帳は1回ではなく、何周もするコト
英単語の覚え方
復習のタイミングと、英単語は質よりも量で対策するコトは理解できたと思います。
ここからは単語を覚えていく際に意識すべきポイントをまとめていきます。
僕らがやってしまった間違った勉強方法と比べていこうね!
単語は必ず音として捉える
英語はあくまでも言葉なので、いくら単語を暗記していたとしても使いこなせなければ意味がありません。
よくやりがちなミスがスペルや意味だけを覚えて発音を理解しようとしないコト。
私がよくやったのは【Advantage=利点】だな…
日本語でのアドバンテージと英語でのAdvantageは意味が同じですが、発音が変わります。
アドバンテージ→日本語の場合アクセントは無い。
Advantage→意味は同じだがアクセントはvaを強く発音する。
英語を見て書くだけの勉強方法で覚えてしまうと、聞く時や話す際に使う事が出来なくなってしまいます。
単語帳はCDが付属しているものを選び、しっかりと音声で確認しながら暗記しましょう。
CDを聞くのは結構時間かかるから、僕は正直ほとんど聞いてなかったかな…その代わりに発音記号を覚えて単語帳を進めていくとスムーズに暗記を進められるよ!発音記号はYouTubeで勉強がオススメ!
意味はイメージで覚える
単語帳には日本語で意味が書いてありますが、一字一句正確に意味を覚える必要はありません。
特にIELTSなどの試験対策で単語を覚える場合や、少しレベルの高い単語帳に挑戦する時は似ている意味の単語がかなり出てきます。
例えば…
deficit→会計の不足や赤字
deficiency→ビタミンなどの不足
defect→欠陥
同じような意味を持つ単語はこのように多くなってくるので、1つ1つ正確に覚える必要はありません。
deficit / deficiency / defect→何かが不足している
というようにイメージとして捉えることで楽に覚えることができます。
同義語も覚える
単語を暗記していく中で、同じ意味を持つ異なった単語に出会うことがあります。
その場合はそれぞれを日本語に訳して覚えるのではなく、英単語と英単語をくっつけて覚えてしまいましょう。
例えば…
deception→詐欺
fraud→詐欺
deception = fraud
このように覚えていくと、同じ単語を何回も使用して話すコトも避ける事ができます。
英語圏で同じ単語を会話の中で何度も使用すると幼い印象になってしまいます。
最初から似ている意味の単語を一緒に覚えていくと、あとで繰り返し勉強する必要がないから効率的に勉強できるんだ!
最後に:英単語は一定期間の間に何回出会うかが大事
英語学習の基本になる英単語ですが、間違った方法で進めてしまうと僕らみたいに大事な時間を無駄にしてしまう事になります。
単語帳を進めていく上でやってはいけない事は
- 和訳だけ覚える
- 時間をかけて1つの単語を覚える
- 音を意識しないで覚える
- 繰り返し復習しない
これだけは避けるように勉強を進めていきましょう。
英単語を覚える事によって、その後の勉強は圧倒的に学習スピードが上がります。