【必見!】医療英語・医療通訳の資格5選!現場で役立つ資格はこれだ!

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得意な英語を病院でも活かしたい!資格は取っておくべき?医療の現場で使える英語の資格って何があるのかな?

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日本の医療の現場で役立つ医療英語・医療通訳の資格を5つ紹介するよ!

英語が得意であったり、話せるのであれば、医療の現場でも活かしたいですよね。

この記事では、日本国内の医療現場で役立つ医療英語・通訳の資格について解説していきます。

資格自体の認知度は、現時点ではそこまで高くありませんが、英語でコミュニケーションを取れる医療者の需要は年々高まっています。

医療従事者の方は必見です!

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>> その他英語の資格については、日本国内外で看護師に役立つ英語の資格でも解説しています。

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目次

医療英語・通訳の資格を取得するメリット

医療英語や医療通訳の資格を取得する事には、2つのメリットがあります。

  1. 客観的に医療英語力の証明ができる
  2. 外国人患者との円滑なコミュニケーション

客観的に医療英語力の証明ができる

医療英語や医療通訳の資格を取得するメリットの1つは、病院や施設側への医療英語力の証明ができることです。

就職や転職時に「英語が話せます!」といっても、採用する側は、あなたがどの程度の英語力を持っているのか計ることができません。

そういった場面で、医療英語に関する資格は1つの指標となり、あなたの能力をアピールするポイントになります。

英語力を証明する試験には、英検やTOEICなどもありますが、医療英語に関する内容ではありません。

医療機関で働く方にとっては、医療英語に特化した資格を持っている事が有利に働く事があると言えるでしょう。

外国人患者とコミュニケーションがとれる

日本で暮らす外国人の数は年々増え続け、280万人を超えています。

それに伴い、医療機関を訪れる外国人患者も増えていますが、すべての方が日本語を話し、正しく理解できるとは限りません。

外国人患者さんの中には、緊急で入院することになり、言葉が通じない事で不安を抱えている人もたくさんいます。

医療者が日本語以外の言語でコミュニケーションを取る事ができれば、誰もが安心して医療サービスを受ける事ができますよね。

これから先もますます多言語を話せる医療者の需要は高まっていくのはご存じの通りです。

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都内で看護師をしている時に、外国人の入院患者さんがいたけど、基本的には英語での対応だったよ!

医療英語の資格

まずは、医療英語に関する資格

  • 日本医学英語検定試験(医英検)」
  • 国際医療英語認定試験(CEMS)」

の2種類紹介します。

日本医学英語検定試験(医英検)

日本医学英語検定試験(医英検)は、日本医学英語教育学会が主催する医学・医療に特化した英語検定試験で2009年に開始されました。

  • 医学・看護・医療技術の書籍・文献を英文で読む能力
  • 医療に関する情報を英語で聞いて話し・伝える
  • 英文で書き・表現する

という英語力が総合的に評価され、1~4級の試験があります。

名称日本医学英語検定試験
主催者日本医学英語教育学会
受験資格1級:日本医学英語教育学会会員で日本医学英語検定試験プロフェッショナル級(2級)取得者
2級:日本医学英語検定試験応用級(3級)取得者
3・4級:誰でも受験可能
試験時間1級:面接試験(30分)
2級:筆記試験(80分)、プレゼンテーション試験(口頭発表10分、質疑応答15分)
3級:筆記試験(90分)、リスニング試験(30分)
4級:筆記試験のみ(90分)
試験科目1級:面接試験+医学英語あるいは医学英語教育に関する業績の事前審査
2級:筆記試験(自由筆記3問)+プレゼンテーション試験(口頭発表、質疑応答)
3級:筆記試験(語彙25問、読解35問程度)+リスニング試験(15問程度)
4級:筆記試験のみ(語彙25問、読解25問程度)
試験日程年1回
1・2級:1月
3・4級
:6月
試験会場北海道、東京、愛知、滋賀
大阪、岡山、福岡、佐賀
※1,2級は東京のみ
受験料1・2級:15,000円
3級:7,500円 [準応用級(準3級)合格者が、リスニング試験のみ受験する場合は2,500円]
4級:5,000円
公式サイト日本医学英語教育学会

コロナウイルスの影響により、第14回医英検(応用級 [3級]、基礎級 [4級])は2021年6月13日(日)実施を予定、エキスパート級[1級]、プロフェッショナル級[2級]は2022年1月実施予定。

それぞれの級によって試験内容や試験時間が異なり、初めて医英検を受験する場合は、3・4級のどちらかの受験しかできません。

医英検の資格は1~4等級に分類され、レベルごとの目安は以下の様になっています。

  • エキスパート級(1級):医学英語教育を行えるレベル(プロフェッショナル級[2級]受験者を指導できるレベル)
  • プロフェッショナル級(2級):英語での論文執筆・学会発表・討論を行えるレベル
  • 応用級(3級):英語で医療に従事できるレベル(医師・看護師・医療従事者,通訳・翻訳者,等)
  • 基礎級(4級):基礎的な医学英語運用能力を有するレベル(医科大学・医療系大学在学あるいは卒業程度)

合格ラインは非公表ですが、約70%の正答率で合格と言われています。

医学英語の知識だけではなく英語で医療に従事できるという証明になるので、日本医学英語検定(医英検)では、応用級(3級)の資格取得を目指したいですね。

どんな問題が出題されるのか興味のある方は、参考までにチェックしてみてください。

国際医療英語認定試験(CBMS)

医師、看護師を始めとする病院職員・看護学生などの幅広い医療従事者を対象に、医療や看護の現場で必要とされる英語コミュニケーション能力を認定する試験として2011年に開始された国際医療英語認定試験(CEMS)。

日本医学会、日本看護協会などの後援を受けて、一般財団法人 グローバルヘルスケア財団が主催しています。

認定試験の種類は、CBMS AdvancedCBMS Basicの2種類があり、合否判定ではなく、獲得した得点により認定されるので比較的挑戦しやすい試験となっています。

名称国際医療英語認定試験
CBMS:Certification for Bilingual Medical Staff
主催者一般財団法人 グローバルヘルスケア財団
受験資格誰でも受験可能
試験時間CBMS Advanced:リスニング60分、リーディング60分、合計120分
CBMS Basic:リスニング30分、リーディング30分、合計60分
試験科目CBMS Advanced:リスニング70問、リーディング70問、合計140問
CBMS Basic:リスニング30問、リーディング30問、合計60問
試験日程年1回(11月)
試験会場2021年度はオンライン開催
受験料CBMS Advanced:14,500円
CBMS Basic:7,700円
公式サイト一般財団法人 グローバルヘルスケア財団

試験内容はCBMS AdvancedとCBMS Basicどちらもリスニングとリーディングのみの選択式です。

国際医療英語認定試験(CBMS)では、

  • 英語で医療行為等の説明をスムーズかつ適切にできるか
  • 外国人の医療スタッフと知識・情報をスムーズかつ適切に共有できるか
  • 外国人患者・家族への基本的な案内・指示・連絡・介助ができるか

のスキルについての達成度をスコアで表し、

CBMS Basicは400点満点、CBMS Advancedは800点満点で算出されます。

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CBMS BasicCBMS Advancedの試験問題から問題数を絞って出題されるから、少し易しくなってるよ!

より実践的な内容の試験で、医療英語学習の一環やキャリアアップとしても役立てることができそうですね。

日経メディカルに連載している医療現場で役立つ英語フレーズが収録された書籍も出版されているので、医療英語を学習したい方にはおすすめです。

医療通訳の資格

医療通訳の資格に関しては、名前が似ていますが、

  • 医療通訳技能検定試験
  • 医療通訳技能認定試験

の2種類があり、主催者が異なります。

そもそも医療通訳者とは

医療通訳者または医療通訳士とは

日本語が母国語ではない外国の方が、適切に必要な医療サービスを受けられるよう、医療機関との架け橋の役割を担う職業です。

必ずしも医療の資格を保有している必要はありませんが、語学力や相手の文化に対する知識、倫理観などが求められます。

医療通訳者は民間資格で、ボランティアとして行われている例も多く、お給料は良いとは言えないのが現状です。

しかし、今後さらなる需要が見込まれており、処遇改善が期待される資格でもあります。

医療通訳技能検定試験

医療通訳技能検定試験は、東京通訳アカデミー(現在は閉校)の医療通訳士コースの卒業試験として2009年に始まり、一般社団法人 日本医療通訳協会によって行われています。

試験は、1次・2次で構成され、内容は以下の通りです。

  • 1次の筆記試験⇒医学知識・医療制度・医療通訳者の倫理と幅広く出題
  • 2次の面接試験⇒医療知識・語学力・通訳力・礼儀・態度・服装等が評価基準
名称医療通訳技能検定試験
主催者一般社団法人 日本医療通訳協会
受験資格1次試験:①~③のいずれかに当てはまる者
 ①医療通訳スクールの講座修了者
 ②医療通訳の実務経験1年以上 ※1級の場合は2年以上
 ③試験委員会が前各号と同等と認めたものの
2次試験:1次試験合格者のみ
試験時間1次試験:120分
2次試験:非公開
試験科目1次試験:筆記試験(12問)
2次試験:面接試験(ロールプレイ)
試験日程1次試験:4月の第3日曜/10月の第2日曜 
2次試験:6月の第2土曜・日曜/12月の第1土曜・日曜
試験会場1次試験:札幌・仙台・東京・名古屋・富山・大阪・広島・福岡・沖縄
2次試験:東京・大阪・福岡・札幌 ※沖縄・海外在住者のみ通信受験可
受験料1次試験:6,600円
2次試験:16,500円
公式サイト一般社団法人日本医療通訳協会

受験者全員が同じ試験を受験し、1次・2次試験共に、70点以上2級の資格1次試験80点、2次試験85点以上1級の資格が与えられます。

医療通訳者の等級は、1級と2級のみで、以下の能力があるとみなされます。

  • 医療通訳1級:医療全般にかかわれる通訳レベル(重症の病気に対応できるレベル)
  • 医療通訳2級:健康診断・検診には対応可能レベル
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TOEICに換算すると620点以上が2級TOEIC840点以上が1級レベル。なかなかハイレベルだね!

英語以外にも中国語の受験者も多く、年2回開催されています。

ポルトガル語・ロシア語・スペイン語・ベトナム語・韓国語の試験も年1回開催。

過去問は日本医療通訳協会サイトのみでの販売となりますが、参考教材として以下のような書籍も推奨されています。

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そのまま使える病院英語表現集5000は、患者さんの英語対応を幅広くカバーしているからおすすめ!

医療通訳技能認定試験

医療通訳技能認定試験は、一般財団法人 日本医療教育財団により運営されており、英語または中国語の使用できる医療通訳者の知識および技能の程度を評価・認定しています。

基礎」と「専門」2つの試験があり、それぞれの試験の合格者には、

  • 医療通訳基礎技能者(英語/中国語)
  • 医療通訳専門技能者(英語/中国語)

の称号が付与されます。

医療通訳技能認定試験では、基礎技能者で3年、専門技能者で5年で更新が必要になります。

※前述した医療通訳技能検定試験には、資格の有効期限はありません

名称医療通訳技能認定試験
主催者一般財団法人 日本医療教育財団
受験資格①~④のいずれか一つに該当する者
 ①「医療通訳専門技能認定試験受験資格に関する教育訓練ガイドライン」に適合すると認める研修・講座等を履修した者
 ②医療通訳の実務経験を、目安の件数もしくは時間数以上有する者

 【実務経験の目安】 医療通訳の実務を60件程度または60時間程度(過去5年以内)
 ③医療通訳基礎技能認定試験の合格者で、医療通訳の実務経験を目安の件数もしくは時間数以上有する者
 【実務経験の目安】 医療通訳の実務を30件程度または30時間程度
 ④認定委員会が前各号と同等と認める者

※2次試験は1次試験合格者のみ受験可
試験時間1次試験:筆記試験(60分)、リスニング(20分)
2次試験:1人30分
試験科目1次試験:筆記試験(四者択一式・選択式)・リスニング試験(選択式・記述式)
2次試験
【専門】長文逐次通訳試験(対面)・対話通訳試験(対面)
【基礎】コミュニケーション言語能力試験(対面)・対話通訳試験(対面)
試験日程【専門】1次試験:年1回(11月)2次試験:年1回(2月)
【基礎】1次試験:年1回(10月)2次試験:年1回(1月)
試験会場東京・大阪
受験料【専門】1次試験:10,500円、2次試験:16,000円
【基礎】1次試験:8,500円、2次試験:14,000円
公式サイト一般財団法人 日本医療教育財団

「医療通訳専門技能者」と「医療通訳基礎技能者」の基準の違いは以下の通りです。

  • 医療通訳専門技能者:医療、保健分野における対話コミュニケーションを支援するために必要な関連知識を有し、医療通訳者として対話者間の効果的なコミュニケーションを可能にする十分な能力、技術、倫理を有している
  • 医療通訳基礎技能者:診療所、一般病院などにおける対話コミュニケーションを通訳するために必要な関連知識、技術、倫理を有している

どちらも70%以上の得点率で合格となり、専門技能者試験はTOEIC 785点以上レベル、基礎技能者試験はTOEIC 665点以上レベルとされています。

難易度の低い医療英語の資格

試しに受けてみたい、もう少し難易度の低い所から始めてみたいという方は「医療英会話技能認定試験」がおすすめです。

医療英会話技能認定試験

こちらの医療英会話技能認定試験も、日本医療教育財団による試験。

医療機関の受付(総合案内・外来・会計・各診療科・病棟等)業務における外国人患者対応で必要となる基礎的な英会話力を評価・認定する資格です。

医療機関で使用するモノの名前や症状・病名、患者さんへの声掛けや説明など、他の試験に比べて難易度は低めなので挑戦しやすいといえるでしょう。

しかし、医療英会話技能認定試験を受けるには、カリキュラムに沿った15時間以上の教育を受ける必要があるようです。

名称医療英会話技能認定試験
主催者一般財団法人 日本医療教育財団
受験資格教育訓練ガイドラインに適合するカリキュラムで技能を習得した者
試験時間学科:50分以内
実技:1問につき3分程度
試験科目学科: 筆記(択一式)医療英単語、英語表現 25~30問
実技:ロールプレイング(対面)医療英会話 2問
試験日程記載なし
試験会場記載なし
受験料3,000円
公式サイト一般財団法人 日本医療教育財団

最後に:医療英語・通訳の資格はこれからの医療従事者に必須級の資格

医療現場で活用できる医療英語・医療翻訳の資格について紹介してきました。

現在の日本では、どれもあまり知名度の高い資格試験ではなく、資格手当の対象にも明記されていません。

しかし、英語の能力を証明するための指標として、就職や転職の際のアピール材料としても使えます。

将来的には多言語を話せる医療従事者のニーズはさらに高まるので、今から学習を始めておきたいですね。

1人で学習できるか不安という方は、初心者からでも始められる医療英語専門オンライン英会話【HLCA】がおすすめです。

私自身も実際にレッスンを受けましたが、楽しみながらも医療現場で使える英会話が身につくHLCAオンラインの効果を実感しました。

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学習の仕方が分からないという方も無料で相談できるので活用してみてください。

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