私オーストラリアで看護師になりたい!でもなーんにも知らにゃーい。
えっと…まずはオーストラリアの看護師はどういうものか頭に入れて、それから具体的ななり方を見ていこうね!
この記事を読み始める前に
海外で看護師として働く事に憧れがありませんか?
高い給料や安定した職場環境、そして海外の自由な生活スタイル。
このページではオーストラリアと日本の看護師事情を比べつつ、どうすれば看護師として働けるのかをまとめています。
オーストラリアの看護師と日本の看護師の違いとは?
オーストラリアの病院と日本の病院にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
給料の違い
まずは日本とオーストラリアの看護師の給料についてです。
日本の場合
- 正看護師の平均月収は35.6万円
- 平均年収は586万円
- ボーナス1年につき平均約160万円
うん、やっぱり看護師は悪くないね!
でもこれはあくまでも全体の平均だから、実際には年齢や役職によって大分変わるんだ。
大学卒業後の25-29歳までの平均月収は約30万。
50歳代には役職をもっている看護師もいるため平均月収は約52万となり、比べてみると年齢によって月に約20万円ほども差があります。
私が東京で働いていた時は大体この位でしたが、もちろん病院や地域によって手当などは変わってきます。
オーストラリアの場合
- 正看護師に当たるRegistered Nurseの平均月収は約37万円~($1₌80円)
- 平均年収は約520万円~
- ボーナスは無し
あれ?意外に平均年収は低いんだね。
この数字、実は1年目の看護師の平均給与額なんだ。
日本での新卒看護師は初任給が約25万円であるのに対して、オーストラリアでは約37万円!
看護師1年目でこの給料は魅力的です。経験を積み、資格などを取得していくと日本で言う主任や看護部長クラスでは年収1000万円以上を超えることも少なくありません。
しかし残念ながらオーストラリアにはボーナスという制度はありません。その代わりに病院にもよりますが、様々な手当がつきます。
- 土曜日・祝日出勤は時給1.5倍
- 日曜日出勤は時給1.7倍
- 残業は時給1.5倍
看護師のレベルに見合った時給によって給料は変わります。
時給30ドルの人が土曜日に働く場合、時給45ドル=約3600円になるという事です。
ひぇ~オーストラリアの看護師は凄いね…
労働時間の違い
日本では残業は当たり前みたいな風潮あるよね。
先輩が残ってたりすると帰りずらいよねー。
日本の場合
日本での労働時間は週40時間のはずですが、定時に帰れることはほぼありませんでした。
残業代が出るのでまだよかったのですが、私の場合少なくとも月20時間は残業してました。
酷いところは勝手にサービス残業になったりするみたいですね…
3交替制
日勤:8:00-16:30、準夜勤:15:30-24:00、深夜勤:0:00-8:30
変則2交替制
日勤:8:30-17:00、夜勤:16:00-9:00
こんな感じです。変則二交替なので夜勤は17時間勤務でした。
可もなく不可もなくという感じで、普通です!
オーストラリアの場合
オーストラリアの看護師も週に40時間勤務です。
勤務場所によっては2交替制の12時間シフトもありますが、基本的に8時間勤務の3交替制が主流です。
日勤: 7:00-15:30 準夜勤: 15:30-21:30 深夜: 21:00-7:30
特徴的なのは朝早くから始まるので、勤務中に9時からのお茶休憩と12時からのお昼休憩があります。
オーストラリアは病院に限らず、休憩をしっかりと取る職場が多いんだよ!
日本とは違い、基本的に定時までにはみんな帰ります。
10分前には鞄を持って帰る準備万端!なんて光景もオーストラリアならではです。
残って仕事をしているとタイムマネジメント能力が低いと判断されることもあるので、できる範囲で終わらせて後は引き継いで帰ります。当然サービス残業なんてありません!
そしてもうひとつ。
オーストラリアでは勤務時間内に院内の勉強会があります。
病棟看護師が業務時間外に勉強会の企画や運営をしたりすることはなく、教育係の人が勉強会を開いてくれます。
院外研修に参加するのもちゃんと給料がでるので日本とはやはり待遇が違いますね。
有給休暇の違い
日本の場合は、年に12日だったと思いますが(うろ覚え)休日を有給休暇として消化することもありました。
しかしオーストラリアの看護師の場合は
- 日勤と夜勤をこなしている看護師は有給休暇を年に6週間 取得可能
- 日勤だけ、または勤務1年目でも年4週間取得可能
- 有給消化率100%
- 病気などで休む場合の有給休暇『sick leave』は年15日あり、休暇の前借りも可能
- 日本での有給休暇は取りずらいが、オーストラリアでは当然の権利として取得可能
- 休む時はマネージャーが派遣看護師に連絡をとり、代わりの人を用意してくれる為に安心して休める
簡単に書きだしただけでもこれだけのメリットがオーストラリアの看護師にはあります。
仕事内容の違い
日本の看護師の場合、下記の様な日常生活介助なども主な業務内容として含まれます。
- シャワー介助
- トイレ介助
- ベッドメイキング
- オムツ交換
- 患者さんの移動
しかしオーストラリアの看護師の場合、これらの仕事は正看護師の仕事ではなくアシスタントナースの主な仕事になります。
アシスタントナースというのは日本で言う看護助手さんのコト。
オーストラリアの看護師の業務内容はは主に
- 患者さんの全身状態の観察
- 薬の管理
- 医師が行う治療の補助
となり、日本の看護師が本来はやらない仕事になります。ドレーンの抜去や看護師の判断で一部の薬(軽い痛み止め、下剤など)を与薬するのは日本の看護師には無い仕事内容ですよね。
オーストラリアで看護師になるには?
オーストラリアでの看護師はメリットが多く、労働環境も恵まれていますが、看護師資格を取得して看護師として働くには少し難易度が高くなります。
オーストラリアで看護師免許を取得するには大きく3つに分けることができます。
しかし、前提条件として3つとも高い英語力が求められます。
TOEICの資格は使えなくて、英語4技能をテストするIELTSや医療従事者向けのテストOETが看護師を目指す人には必要だよ!
2020年からオーストラリアの看護コースに入学するためにIELTS7.0に相当する英語力が必要になりました。
▽▼IELTSって何?という方はコチラの記事で解説しています▼▽
日本での看護師免許を持っていない or 准看護師の場合
これからオーストラリアで看護師免許を取得したいという人は、最初にIELTSのアカデミックで7.0を取得する必要があります。
無事必要な英語テストをクリアした後は
- 高卒→看護学を大学で4年間
- 大卒→看護学を大学で3年間
勉強する事になります。もちろん授業は全て英語です。
大学にて看護学士号を取得した後はオーストラリアで看護師として登録できます。
看護専門学校を卒業して正看護師免許を持っている場合
オーストラリアの大学で再び看護学士号を取得するために勉強する必要があります。
しかし日本で履修した科目を証明できれば、通常の3年が1~2年に短縮できる場合があります。
大学での看護学士号を取得した後にオーストラリアの看護師として登録する事ができます。
4年制看護大学を卒業し、看護師免許を持っている場合
この状態が一番オーストラリアの看護師に近いです。
シンプルにIELTS7.0が必要になります。
日本での学士号は既に所持している状態なので、再びオーストラリアで勉強し直す必要はありません。
しかし永住権を視野に入れるならば、大学にて勉強し直した方が申請の際に必要なポイントを取得できるので、オーストラリアで看護系の大学に入り直している人が多いのが現状です。
オーストラリアでの看護留学を視野に入れるなら、アイエス留学ネットワークで無料のカウンセリングが受けられるので相談してみよう!
最後に:オーストラリアの看護師は恵まれているが難易度高し
オーストラリアで看護師として働く事で得られるメリットはたくさんあります。
しかし、必要な英語力や学歴なども考慮すると、かなり長い道のりになります。
オーストラリアでは日本人は外国人になるので、当然滞在するためのビザも必要になります。
近年永住権を取得するのがかなり厳しくなってきており、看護師を目指すと同時に永住権をどのように取得するかも考えないといけません。
海外での看護師は簡単になれるものではありませんが、一定の英語力を持っているのであれば日本でも英語力を生かしながら看護師として働く事も可能です。
看護師としてのキャリアと女性としての人生を考えるのであれば日本で看護師として働いた方が良いのかなと思う最近でございます。
オーストラリアでの看護師のメリットを知りたい
オーストラリアで看護師になりたい