日勤と夜勤でこんなに頑張っているのに、給料が思ったより少ないし休みも取れない。看護師が年収アップするのって難しいのかな…。
看護師で給料アップしたいなら夜勤専門で働くのが1番!年収も100万円以上あがる!
- 看護師のまま大幅に給料をアップしたい
- 短期間で稼ぎたい
- もっと自由な時間が欲しい
- 夜中に起きているのが耐えられる
この記事を読む前に
病院で日勤と夜勤を繰り返して、必死に働いているのに、給料が見合ってないと感じませんか?
どうせ夜勤をするなら、思い切って夜勤業務専門で働く『夜勤専従看護師』として働いてみるのはどうでしょうか。
シフトによって生活リズムを変える必要がなく、給料や自由な時間も増えるので、夜中に起きているのが苦ではない看護師さんにはおすすめです。
この記事では、私が夜勤専従看護師として働いていた時の仕事内容や給料明細、夜勤専門として働くメリット・デメリットを紹介します。
個人的には、日勤/夜勤で働くより、夜勤専門の方が楽でした。
夜勤専門看護師とは?
夜勤業務を専門とし、日勤は働かない看護師のことを『夜勤専従看護師』といいます。
働ける場所は病院や入院設備のあるクリニック、有料老人ホームなどの介護施設になります。
病院や施設によって多少前後しますが、勤務時間は2交替の看護師とほぼ同じ17:00~翌9:00で、1回16時間勤務です。
夜勤専従者の夜勤時間数の上限は、144時間となっており、月に8~9回夜勤をすることになります。
夜勤専門看護師の1日
実際に、私が夜勤専従看護師をしていた時のタイムスケジュールはこんなかんじでした。
ちなみに、40床の混合病棟(ターミナル含む)で3人体制の夜勤です。
業務以外の流れについて説明すると、
16:30には情報収集のために出勤し、申し送りを受けて17:00に業務開始。
19:00から1人ずつ、交替で30分の食事休憩。
23:00~翌5:00の間に1人ずつ、2時間ごとの仮眠休憩。急変対応時は仮眠が取れないこともあります。
6:00~朝食休憩と書きましたが、ほぼ秒速でエネルギー補給をして終了です。
休憩の順番は、受け持ち患者さんのケアや治療スケジュールを考慮して決定していたよ。たまにじゃんけん。
夜勤専従看護師の仕事内容
夜勤専門で働いても、仕事の内容は日勤看護師とほぼ変わりません。
- コール対応
- 点滴交換
- 輸血
- 与薬・化学療法
- 緊急検査・手術
- 急変・死亡時対応
- 急患の受け入れ
- トイレ・食事介助
- おむつ交換
- 体位交換 etc…
これらが主な仕事内容ですが、唯一日勤と違うのは、入浴介助と予定手術・検査がないということでした。
事前に予定されているイベントは化学療法以外ほぼありません。
私が夜勤専門として勤務していた病棟は、ターミナルの患者さんも多く、急変や死亡時対応、急患の受け入れに追われることが多々ありました。
自分が勤務する病棟によって仕事内容が変わるよ!
夜勤専門看護師の雇用形態
基本的には、常勤と非常勤の2種類があります。
常勤は正社員または契約社員としての雇用で、正規雇用の場合はボーナスや保険も受け取ることができます。
非常勤はパートかアルバイトでの雇用。
時給または日給で計算された給与が受け取れます。掛け持ちをすることも可能です。
気になる夜勤専従看護師の給料
看護師が夜勤のみで働けば、もちろん全ての出勤に夜勤手当がつきます。
常勤の場合、月8~9回の夜勤で月収32~40万円程。
非常勤の雇用では、日給または時給で計算されることが多く、日給での相場は3万円、時給では2100-2500円程度となっています。
病棟の種類別の夜勤アルバイトの平均日給は、忙しい急性期が1番高いようですね。
20~60代すべての看護師の月収を平均すると30万円だからかなりいい事が分かるね!
夜勤手当の相場
日本看護協会には夜勤手当(深夜割増賃金)について以下の様に記載されています。
深夜勤務給(深夜手当、夜勤手当など)午後10時から午前5時までに就労する場合、給与の25%増しの給与を支払うことが労働基準法で定められています。残業等が深夜にまで及んだ場合は通常の割増に深夜割増が加算されます。
ちょっと難しいから、平均していくらの夜勤手当が貰えるのか教えて。
日本看護師協会の過去のデータをみると、1回の夜勤手当は平均11,000円です。
病院勤務の看護師の場合、夜勤をすると1回の夜勤につき約1~2万円支給されることがほとんどだと思いますが、簡単な基準として平均的な金額を覚えておきましょう。
夜勤専門看護師が向いている人
夜勤帯では眠くて注意力が散漫になったり、ミスを起こす可能性があるので、基本的には夜型の人に向いていると言えます。
仮眠が取れるので、短時間寝れば体力が回復するという人もそこまで苦痛ではないと思います。
仕事のない日は夜10時に寝ているという同期は、夜勤中ずっと幽霊みたいだったよ…。
そして目標がある人は夜勤専門の看護師に向いていると言えます。
- 将来的に看護師を辞めて自分でビジネスしたい
- 海外でバックパッカーしたい
- 結婚資金の準備
- 留学資金を貯める
- 日勤は人間関係面倒だし、とりあえずお金欲しい
私の周りの夜勤専従として働いていた看護師は、それぞれの目標があって、期間を決めて稼ぐということに焦点を置いていました。
夜勤専従という働き方は、プライベートな時間を確保しやすくなり、手取りの給料も増やす事ができます。
人間関係においても、日勤のように多くの人と関わらないので精神的に楽ですよね。
しかし、夜勤専従は体力的にも生活パターン的にも長く続けられる仕事ではないと思うので、あくまでも短期的に多く稼ぎたい人におすすめできます。
夜勤専門の看護師として働くメリット
ここからは夜勤専従看護師のメリットについて説明していきます。
給料・年収がかなり上がる【明細公開】
少し見づらいですが、私がもらった給料明細です。
2交替で働いていた時の月収は25万円、夜勤専従(常勤)になってからの月収が36万円です。
私の場合は、2交替で働いている時に比べて、月の給料が10万円ほど増えました。
夜勤専従といっても病床数や診療科によって給料の幅はありますが、年収にすると年2回のボーナスを含めて約600万円近くにもなります。
2019年度の看護師の平均年収480万円より100万円以上上回りました。
仕事をしている時間数は、日勤をしている時と同じだよ!
休みが多く自由な時間が増える
月に9回の勤務なので、日勤と夜勤を両方こなしている看護師より平日休みや長期休みが取りやすくなります。
予定も立てやすいく、昼間の時間を有効に使えますね。
これは実際に働いていた時の夜勤スケジュールです。
シフトをうまく組むことができれば1週間の休暇も取ることが可能です。
私は1週間の休みを月に1回は絶対に取るようにして、留学の為にオンライン英会話や英会話教室に通ってたよ!
夜勤専門で働いている看護師は、委員会や係の仕事を免除されるのも個人的にはメリットだと思います。
休日出勤やサービス残業がなくなりました。
また、少人数のスタッフとしか関わらないので、複雑な人間関係に悩む必要もありません。
看護師が夜勤のみで働くデメリット
夜専は良い事だけじゃありません。もちろんデメリットも存在します。
体調管理が大変
夜中に起きて行動しているので自律神経が乱れて体調を崩しやすくなります。
私の場合、夜勤後はそのまま起きているか、仮眠をとって行動するというパターンで夜は何が何でも無理やり寝ていました。
1回の勤務での拘束時間も長く、忙しい夜勤が続くと精神的にも疲れます。
体調を崩しても、休むことが難しいので日頃からの体調管理がとても重要!
キャリアを積むのが難しい
人手の少ない夜勤帯での仕事内容は、最低限の看護ケアになってしまいます。
もちろん夜勤帯で気づいたことは日勤帯の看護師に申し送りますが、患者さんのケアの改善や多職種との連携に関わることはほとんどありません。
また、日勤帯で行われるカンファレンスなどにも、夜勤専門看護師は参加することが困難であり、看護師としてのキャリアアップや昇進に繋がりづらくなります。
以前の職場の師長さんは、夜勤専門で働いていた看護師だったから絶対昇進できない訳ではないよ!
看護師が夜勤専門として働くには
看護師経験は最低でも2~3年必要
受け持ち患者数は10名以上になる夜勤。
ある程度のスキルや経験がないとすべての受け持ち患者への対応が困難な事が多いです。
この理由から自分のいた職場では少なくとも看護師経験が3年必要でした。
求人の中には、看護師経験が浅くても応募できるものもありますが、経験2年以上などの応募条件が記載されている求人も多数みられます。
看護師として経験を積んでからが安心。
求人を探すなら転職サイト
現在の勤務先で夜勤専従があれば、師長さんに相談してみましょう。
システムや薬剤、患者さんの顔も馴染みがあり、新しく覚えることも多くないので負担は少なくなります。
しかし、現在の職場で夜勤専従看護師を募集していない場合は、転職サイトを利用しましょう。
直接自分で病院や施設の採用情報をチェックしたり、同じ看護師仲間から情報をもらうという手段もありますが、一番楽に確実に探せる方法はやはり転職サイトです。※ハローワークには夜勤専従の求人はほぼありません。
看護師専門の転職サイトは、非公開求人を含め、多くの求人を扱っています。
登録しておくだけで、自分の希望条件にマッチした求人が見つかる確率がグンと上がりますし、無料で相談もできるので利用価値ありです。
>>夜勤専従の常勤求人が豊富な【看護のお仕事】
>>夜勤バイトに強い【医療ワーカー】
転職するのが不安な方は転職に失敗しない方法を読んでみてください!
最後に:仕事内容も勤務時間も一緒だけど年収UPの夜勤専門看護師
仕事内容も1カ月の勤務時間も日勤看護師とほぼ一緒の夜勤専従看護師。
自由な時間がほしい・給料アップを目指している看護師さんにとって、メリットはかなり大きいと思います。
私はオーストラリアに行く為に夜勤専門で働き、半年で100万円以上貯金する事ができました。
この働き方にはデメリットもあるのは事実ですが、得られるものも多いです。
しっかりと自分の状況や目標を整理して決めようね!