空港で働く看護師【エアポートナース】ってどんな仕事?仕事内容や給料は?

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空港で働く看護師がいるって聞いたけど、どんな仕事内容なんだろう?英語が話せないと無理なのかな?

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そんな疑問を解決!空港内のクリニックで働く看護師さんの仕事について紹介するね!

こんな人におすすめ

  • 空港で働く看護師の仕事内容を知りたい
  • 英語が活かせる職場が知りたい

英語力を活かせる職場の1つである空港。

特に国際線のある空港では、外国人を含む多くの人が出入りしていますが、中には体調が悪くなってしまう人もいます。

そんな人たちの処置や対応をするのが空港内のクリニックで働く看護師です。

この記事では、空港で働く看護師の仕事内容や給料・必要な英語力について解説していきます。

目次

空港で働く看護師は2種類

空港で働く看護師を総称して『エアポートナース』と呼び、2つの職種があります。

  1. 空港内で体調が悪い人の対応や処置をする⇒空港クリニックの看護師
  2. 感染症に間する業務を行う⇒検疫官

検疫官については、検疫官の仕事は看護師と何が違うの?で詳しく解説しています。

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空港クリニックってどんなところ?

空港クリニックは、空港内の人を対象とする医療業務を行います。

イメージ的には街のクリニックに近い感じですね。

クリニックとは、病床数が0~19の診療所のこと。

民間によって運営されており、空港周辺に運営元の病院がある場合もあります。

主な診療科は内科で、一般診療と緊急診療の両方に対応。

外科・小児科・PCR検査等に対応しているクリニックもあります。

軽い病気の人の診察やケガ人の応急処置がメインなので、患者が重症の場合は、母体となる病院や周辺病院へ患者を搬送します。

自然災害や航空機災害が起こった時にはトリアージを行うという役割もあります。

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実際にどんな患者さんが来るの?

空港クリニックに訪れる患者は客室乗務員や空港関係者職員が1番多く、受診する人の1割程度が外国人です。

一般クリニックの様に医師の診察を受け、処方薬ももらえるので、空港によっては地域の人が受診することもあるみたいですね。

もちろん空港内でケガをしたり、体調を崩した旅行者が受診する事もあります。

日本国内でクリニックのある空港

空港は全国にありますが、看護師が常駐しているクリニックや医務室がある空港は限られています

空港内で対応できない場合は近くの病院に搬送します。

日本国内では以下の7つの空港、全10カ所です。

空港名クリニック名 ※( )内は運営元
成田国際空港成田国際空港クリニック(日本医科大学)
社団國手会空港クリニック(藤倉クリニック)
羽田空港羽田空港クリニック(東邦大学医療センター大森病院)
羽田空港第3ターミナルクリニック(東邦大学医療センター大森病院)
医療法人社団 翔医会 東京国際空港診療所
新千歳空港新千歳空港クリニック(尾谷内科)
中部国際空港中部国際空港診療所(藤田医科大学病院)
関西国際空港関西国際空港クリニック(近畿大学病院)
大阪国際空港大阪国際空港メディカルセンター(豊中市医師会)
福岡空港丸岡内科胃腸クリニック(丸岡内科クリニック)

成田国際空港クリニック(日本医科大学)は24時間稼働しており、3交替の夜勤もあります。

空港クリニック看護師の仕事内容

空港で働く看護師の主な仕事内容は以下の通りです。

  • 医師の診療補助
  • 怪我をした人の応急処置
  • 空港内や帰国中に体調が悪くなった人への対応
  • 空港職員の健康診断や予防接種
  • 空港内医療班としての防災活動

一般の病棟勤務に比べ看護師の日々の業務量は少なく、ナースコールや急変対応に追われることはないので心身への負担は軽くなります。

しかし、空港という性質上、

  • エコノミークラス症候群などの患者さんへの対応
  • 災害時のトリアージ

のようなケースもあるので、知識があった方がいいですね。

また、意識障害が見られるような重篤なケースでは、

  1. 空港内施設の職員から連絡を受け現場へ行く
  2. 医師と共に応急処置を行う
  3. 緊急性が高い患者である場合は、救急車を手配して近隣の医療機関へ搬送

などを医療スタッフと連携して行うのも看護師の仕事になります。

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看護師の資格があればOK!特別な資格はいらないよ!

空港看護師の給料はどのくらい?

例として、成田空港内にあるクリニック(日勤のみ)の場合は月給22万円、パート・アルバイトの場合は時給1400円となっています。

空港クリニックを管轄している大学病院で採用されたり、24時間体制のクリニックで夜勤手当が上載せされるともう少し上がると思われます。

この求人は、日勤のみで、経験年数も考慮してくれるようです。

>>求人内容を詳しく知りたい方は、掲載元:看護師の転職なら【医療ワーカー】でご確認ください。

空港看護師に必要な英語力は?

必要な英語レベルはTOEIC700点以上です。

2020年11月現在、募集中のポジションには英語資格必須とは記載されていませんでした。

必須ではありませんが、空港内のクリニックでは英語が話せる人材が重宝され、英語資格を必要とする役職が募集される場合もあります。

求人数自体が少ないので、他の応募者よりもスキルがあった方が採用される可能性は高くなります。

一般的にTOEICで600点以上が採用試験で資格として認められる点数で、このレベルはキャビンアテンダントの採用条件にもなっています。

日本語が全く話せない外国人旅行者が来た際には、英語で問診をすることもあります。

話の内容を聞き取りコミュニケーションができるレベルとされているTOEICの700点以上あれば安心ですね。

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英検で言うと準1級以上!

どんな人に向いているか

空港で働くなら、

  • 様々な診療科を経験した看護師
  • 救急処置ができる看護師

の方は今まで培ったスキルが発揮できます。

空港を利用する人は赤ちゃんから高齢者まで幅広い年齢層の人がいますし、怪我をする人もいれば急病の人、妊婦さんもいます。

たくさんの診療科や救急を経験してきた人は、今まで身につけた、年齢や症状にあった対応力を活かす事ができます

また、空港内で大きな事故が起きた場合は、近隣の病院へ患者を搬送するトリアージが必要になり、どのような状況でも適切な判断をして処置を施せる、救急処置の経験を積んだ看護師も向いていると言えます。

しかし、性格的な要素を言えば、臨機応変に対応できる人です。

空港はいろいろな国からたくさんの人が訪れ、予期しないことも起こります。

様々な文化やバックグラウンドを持った人たちと接することもあるので、柔軟な考えや態度が大切ですね。

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英語のスキルがあれば活かせるし、英語を使ったコミュニケーションで旅行者の手助けができるのは嬉しい!

空港で働く看護師【エアポートナース】まとめ

空港を利用する人たちを元気にしたり、空港職員の健康を守ることができる仕事【空港内のクリニックで働く看護師】について紹介してきました。

まとめ

  • 空港で働く看護師(エアポートナース)には2種類ある
  • 空港の看護師は幅広い知識と経験を活かせる
  • 普段はクリニックと同じ業務内容だけど、空港ならではの仕事も
  • 英語力は必須じゃないけどTOEIC700点あると◎
  • 臨機応変に対応できる人が向いてる

空港内にあるクリニックや診療所の数は少なく、規模も小さいため1つの施設で働いている看護師の数は1〜3人。

欠員が出た場合などに募集されるレアな求人です。

空港クリニックを運営している病院に採用され空港に配属されるという方法と、求人サイトで応募する方法があります。

看護師の転職なら【医療ワーカー】では空港関連の求人を掲載しているので、気になる方はチェックしてみてください。

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